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権利・お金2025.10.05

音楽の収入と確定申告|いくらから必要?

配信の分配、ライブの投げ銭、グッズ、楽曲提供。音楽でお金が入ってくるようになると、ふと不安になります。「これ、確定申告いるの? いくらから?」。税金の話は難しそうで、つい後回しにしがちです。この記事は、専門用語を噛み砕いて、いくらから必要か・何が対象か・どう準備するかを、表と具体例で図解代わりに整理します。読み終わるころには「自分はどうすべきか」が見えるはずです。※最終的な判断は税務署・税理士等の専門家にご確認ください。

確定申告って、そもそも何をすること?

まず正体から。確定申告とは、1年間(1月〜12月)に稼いだお金を国に報告して、納める税金を計算する手続きです。会社員は会社が代わりにやってくれる(年末調整)ので馴染みが薄いですが、音楽で自分で稼いだ分は、自分で報告する必要が出てきます。

怖い書類、というイメージがあるかもしれません。でも中身は「いくら入って、いくら使って、残りはこれです」を紙(またはオンライン)で伝えるだけ。しかも、払いすぎた税金が戻ってくる場合もあります。まずは仕組みをやさしく分解していきましょう。

POINT確定申告=1年間の稼ぎを報告して税金を計算する手続き。音楽で自分で稼いだ分は自己申告が基本。怖がる書類ではなく、収支を整理して伝えるだけ。開業届とセットで理解したい人は音楽活動で開業届は出すべき?も参照。

「収入」と「所得」は別物です

ここを取り違えると、判断を丸ごと間違えます。いちばん大事な区別です。

言葉意味
収入入ってきたお金の総額ライブ・配信・物販で合計30万円
経費稼ぐためにかかった支出スタジオ・機材・交通費で12万円
所得収入 − 経費(残った金額)30万円 − 12万円 = 18万円

確定申告が必要かどうかは、多くの場合「収入」ではなく「所得」で判断します。売上が大きく見えても、経費を引いた所得が小さければ、判断は変わります。この感覚が、次の「いくらから」を正しく読むカギになります。

いくらから必要?20万・48万の目安

よく聞く2つの数字を、状況別に整理します。あくまで一般的な目安です。

あなたの立場目安ラインざっくりの考え方
会社員などで、給与+音楽の副業副業の所得が年20万円超本業の給与とは別に、音楽の所得が20万円を超えると申告が必要とされる目安。
専業(給与がない)で音楽中心所得が年48万円超基礎控除の48万円を超えると申告が必要になる目安。
掛け持ちバイト等があるケースにより異なる複数の給与や状況で変わるため、個別確認が安全。
「20万円超えたら」とだけ覚えている人が多いのですが、これは会社員の副業の目安です。専業なら48万円、というように立場で変わります。しかも住民税の申告は別基準のことがあるので、少額でも自治体への確認が要る場合があります。

働きながら活動している人は、音楽を副業で続ける方法とあわせて読むと、収入の育て方と申告の両面が見えてきます。

どんな音楽収入が対象になる?

「これは対象?」と迷いやすいものを、まとめて挙げます。基本的に音楽活動で得たお金は幅広く対象と考えてください。

ポイントは、少額でも記録を残しておくこと。「たった数千円だから」と放っておくと、年末に合算したとき意外な額になっていて慌てます。入金は都度メモする癖をつけましょう。

経費で所得は下げられる

ここが「知っている人だけ得する」部分です。所得=収入−経費なので、正しく経費を計上すると、所得が下がり、税金も抑えられます。音楽活動でよく経費になるものの例です。

分類経費になり得る例
制作・機材楽器、DTM機材、ソフト、ヘッドホン、消耗品
場所・移動スタジオ代、ライブハウス費用、交通費
発信・宣伝撮影・編集、広告、配信代行の年額
学びレッスン代、参考書、講座(事業に関わる範囲)

何がどこまで経費になるかは判断が要るので、音楽活動で経費にできるもの一覧で具体的に確認してください。大切なのはレシート・領収書を残すこと。証拠がないと経費として認めてもらいにくくなります。スマホで撮って保存するだけでも十分違います。

注意したいのは、プライベートと兼用のものです。たとえば自宅の一部を作業場にしている家賃や、音楽にも私用にも使うスマホ代は、活動に使っている割合の分だけを経費にするのが基本の考え方(按分といいます)。全額をそのまま経費にすると、後で説明を求められたときに困ります。「音楽の事業のために、どれくらい使ったか」を自分で説明できる範囲にとどめておくと安心です。逆に、少額でも音楽のためだけに買ったもの(弦、ケーブル、譜面など)は、こまめに計上するほど所得を正しく下げられます。

白色申告と青色申告の違い

申告には2つのやり方があります。ざっくりの違いです。

比較白色申告青色申告
準備簡単な記録でOK事前に開業届+承認申請が必要
手間比較的ラクきちんとした帳簿が必要(アプリで軽減可)
節税控除の恩恵は小さい控除が大きく、税金を抑えやすい
向く人まず様子見・少額の人本気で続ける・収入が育ってきた人

青色申告を使うには、先に開業届と承認申請が必要です。この流れは音楽活動で開業届は出すべき?に整理しました。収入がまだ小さいうちは白色から始め、育ってきたら青色に切り替える、という進め方でも大丈夫です。

今日からやる準備リスト

申告シーズンに慌てないために、今日から始められることを置きます。

  • 音楽用の記録をひとつにまとめる(ノート・アプリ・スプレッドシートどれでも可)
  • 入金は「日付・内容・金額」をその場でメモする
  • 支出のレシート・領収書はスマホで撮って保存
  • できれば活動用の口座や決済を分けて、私生活のお金と混ぜない
  • 収入が育ってきたら、開業届+青色申告と会計アプリを検討
  • 判断に迷う点は、早めに税務署や専門家に確認する

ミニ事例:申告した/しなかった差

ユイさん(仮名・27歳/会社員×弾き語り)。副業として、ライブ・配信・グッズで年に収入35万円。「20万円を超えている」と気づき、経費(スタジオ代・機材・交通費で計14万円)を差し引いて所得21万円で申告しました。レシートを残していたので手続きもスムーズ。「面倒だと思っていたけど、記録さえあれば意外とあっさりだった」と話します。

ケンさん(仮名・25歳/専業志望)。配信と楽曲提供で収入が伸びてきたのに、「まだ少ないから」と記録もつけず放置。年末に合算したら思ったより多く、しかも経費のレシートを捨ててしまっていて、本来引けたはずの支出を証明できませんでした。翌年からはアプリで都度記録する習慣に切り替え、「一年目にやっておけば」と悔やんでいました。

2人の差は稼いだ額ではなく、記録を残していたかどうかだけです。確定申告のいちばんの敵は、金額の大きさではなく「後回し」です。今日メモを一行残すことが、来年の自分を助けます。収入源そのものを増やしたい人は音楽で収入を作る7つの方法も合わせてどうぞ。

よくある質問

Q. 音楽の収入は、いくらから確定申告が必要ですか?

A. 一般的な目安として、会社員などが給与のほかに得る副業の所得が年20万円を超えると確定申告が必要とされます。専業で給与がない人は、所得が基礎控除の48万円を超えると必要になるのが目安です。ここでいう所得は、収入から経費を引いた後の金額です。具体的な判断は状況で変わるため、税務署や専門家に確認してください。

Q. 収入と所得は何が違うのですか?

A. 収入は入ってきたお金の総額、所得は収入から必要な経費を引いた残りです。たとえばライブで10万円の売上があっても、スタジオ代や機材で6万円かかっていれば、所得は4万円です。確定申告の要不要は、多くの場合この所得の金額で判断します。

Q. どんな音楽収入が対象になりますか?

A. サブスク配信の分配、YouTubeやライブ配信の収益、投げ銭・ギフト、ライブの出演料や物販、グッズ販売、楽曲提供や制作の報酬など、音楽活動で得たお金は幅広く対象になり得ます。少額でも記録を残しておくと、後の申告がスムーズです。

Q. 申告しないとどうなりますか?

A. 申告が必要なのにしなかった場合、後から本来の税額に加えて追加の税がかかることがあります。金額が小さくても、必要な人は正しく申告するのが安全です。逆に、源泉徴収などで払いすぎている場合は、申告すると還付されることもあります。

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税金や申告の話は、活動が実を結び始めたサインでもあります。スタールートは全国どこからでもオンラインで、収益の作り方や活動全体の設計を一緒に考えます。申告手続きそのものは専門家の領域ですが、「今の自分に何が必要か」の整理はお手伝いできます。数字が不安で動けなくなる前に、気軽に話しに来てください。相談は何度でも無料です。

※ 本記事は情報提供を目的としたものです。税務の最終的な判断は税務署・税理士等の専門家にご確認ください。最新の内容・料金・キャンペーン等は無料相談時にご案内します。スタールートは全国どこからでもオンラインでご相談いただけます。

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