「歌ってみたをやってみたいけれど、機材にお金がかかりそう」。そう思って一歩を踏み出せずにいる人は、とても多いです。でも安心してください。今あなたの手元にあるスマホと、付属のイヤホンさえあれば、費用ゼロで歌ってみたは始められます。高いマイクも、パソコンも、最初はいりません。この記事では、カラオケ音源の探し方と権利の注意から、無料アプリで録って重ねる方法、簡単なミックスの入口、そして公開までを、順番どおりにたどれるよう案内します。難しく感じるところは飛ばして大丈夫。まずは一曲、あなたの声を残すところから始めましょう。
歌ってみたを始めるのに、そろえるべきものは意外なほど少ないです。必要なのは、①スマホ、②イヤホン(付属のもので十分)、③無料の録音アプリ、この3つだけ。金額にすると0円です。プロが使うようなコンデンサーマイクやオーディオインターフェースは、あれば音は良くなりますが、最初の一曲には必要ありません。
むしろ、機材をそろえることに時間とお金をかけすぎて、肝心の「歌う」までたどり着けない人のほうが多いくらいです。まずは今ある物で録り切ってみる。そこで「もっと声をクリアにしたい」と感じたら、そのとき初めて足していけばいい。この順番が、いちばん挫折しません。
歌ってみたは、伴奏(カラオケ音源)に自分の歌を乗せる文化です。だから最初にやることは、歌いたい曲の伴奏を用意することです。動画共有サービスには、その曲のカラオケ音源やインスト(歌なし音源)を公開している人がいて、多くは「歌ってみた用にどうぞ」と使ってよい形で配布されています。
ここで、初心者がいちばん見落としやすいのが権利の話です。少し面倒に感じても、ここだけは押さえてください。ポイントは2つあります。ひとつは曲そのものの権利。YouTubeやニコニコ動画のように、JASRACなどの管理団体と包括契約を結んでいるサービスなら、管理されている楽曲を歌って投稿できる範囲が広く用意されています。もうひとつは伴奏そのものの権利。誰かが作ったカラオケ音源には、その制作者の権利があります。だから、配布元が「歌ってみたに使ってOK」と明記している音源を選ぶのが安全です。
迷ったときのいちばん確実な方法は、投稿先の規約と、使う音源の説明欄に書かれた利用条件の両方を必ず読むこと。この一手間が、あとで動画が消される心配をなくしてくれます。無料で使えるものほど条件の確認が大切だと覚えておいてください。
音源が用意できたら、いよいよ録音です。スマホには無料で使える録音・音楽制作アプリがいくつもあり、伴奏を流しながら自分の声を重ねて録れるものを選べば、それだけで歌ってみたの土台が作れます。パソコンで本格的にやりたくなったら、無料で始めるDTM(フリーソフトの選び方)で紹介しているフリーソフトへ進む道もありますが、まずはスマホアプリで十分です。
録音でいちばん差が出るのは、実は環境です。押さえるべきコツは3つ。まず、静かな部屋を選ぶこと。エアコンや冷蔵庫の低い「サーッ」という音は、思った以上に録音に入り込みます。次に、マイク(スマホ)との距離。口から15センチほど離すと、息の「ボフッ」という音が入りにくく、声も割れにくくなります。最後に、伴奏はイヤホンで聞くこと。スピーカーから流すと、その音までマイクが拾って伴奏が二重になってしまいます。
一度で完璧に歌おうとしなくて大丈夫です。何度でも録り直せるのが宅録の良いところ。声が小さくてもいいので、まずは最後まで通して録ってみてください。スマホでの録り方をもっと詳しく知りたい人は、スマホだけで宅録する方法に具体的な設定までまとめています。
歌ってみたは、伴奏のトラックと歌のトラックを「重ねる」作業でできています。無料アプリの多くは、伴奏を1本目のトラックに置き、それを聞きながら2本目のトラックに歌を録る、という形になっています。ここで大事なのが、歌と伴奏がぴったり合っているかどうかです。
録ってみて「なんだか歌が少し遅れて聞こえる」と感じることがあります。これはレイテンシーといって、機械のわずかな遅れが原因です。無線イヤホンは音が遅れやすいので、録音のときは有線イヤホンを使うだけでかなり改善します。それでもズレるときは、録った歌のトラックをほんの少し前にドラッグして、歌い出しの位置を伴奏に合わせてあげてください。無料アプリでもトラックを動かして位置を直せるものは多いです。
サビだけ二重に重ねて厚みを出す、といった工夫もありますが、最初は欲張らなくて大丈夫です。まずは1本の歌を、伴奏にきれいに合わせること。それができれば、歌ってみたの骨格は完成です。録音の基本をもう少し体系的に知りたい人は、宅録のやり方もあわせて読むと、録り音がぐっと安定します。
歌が録れたら、伴奏と歌のバランスを整える「ミックス」に入ります。難しく考えないでください。最初にやることは、たったひとつ。歌の音量と伴奏の音量のバランスを取ることです。歌が伴奏に埋もれていたら歌を少し上げ、逆に歌だけ浮いていたら少し下げる。これだけで、聴き心地は見違えます。
もう少し手を加えたくなったら、声を少し響かせるリバーブを薄くかけると、お風呂で歌ったような気持ちよさが出て、声がなじみます。かけすぎると輪郭がぼやけるので、「ほんの少し」がコツです。無料アプリにも、この音量調整とリバーブくらいの機能は入っていることがほとんど。まずはこの2つだけで十分に聴ける仕上がりになります。細かいイコライザーやコンプレッサーは、耳が慣れてから触れば大丈夫。ここでも「今ある機能で、まず完成させる」を優先してください。
仕上がったら、いよいよ公開です。書き出し(保存)はmp3などの一般的な形式で問題ありません。動画にする場合は、静止画一枚に音を乗せるだけでも立派な歌ってみた動画になります。凝ったイラストや映像は、慣れてからで十分です。
投稿の前に、もう一度だけ確認してほしいことがあります。使った伴奏の利用条件を守れているか、そして投稿先が元の曲を歌ってよいサービスか。この2点です。動画の説明欄には、歌わせてもらった曲名と、使わせてもらった伴奏の配布元を書き添えるのが、歌ってみた文化のマナーでもあります。作ってくれた人への感謝を一言残すだけで、あなたの投稿はぐっと気持ちのいいものになります。
ここまでできれば、あなたはもう歌ってみたの作り手です。もっと声をクリアにしたくなったら、そのとき初めてマイクを検討すればいい。声に合う一本の選び方は宅録マイクの選び方にまとめてあるので、次のステップとしてのぞいてみてください。大切なのは、順番です。機材ではなく、まず歌を残すこと。あなたの声は、それだけの価値があります。
A. はい。スマホと付属のイヤホン、無料の録音アプリがあれば0円で始められます。最初から高いマイクやパソコンは必要ありません。まずは今ある物で一曲録ってみて、物足りないと感じた部分だけ後から足していけば十分です。大切なのは機材の値段より、歌を最後まで録り切って公開することです。
A. 歌ってみたには元の曲の権利が関わるため、公開する場所によってルールが変わります。YouTubeやニコニコ動画など、JASRACなどの管理団体と包括契約を結んでいるサービスなら、管理楽曲を歌って投稿できる範囲が広いです。一方で、伴奏(カラオケ音源)そのものには別の権利があるため、配布元が「歌ってみたに使ってよい」と明記した音源を使うのが安全です。迷ったら、投稿先の規約と音源の利用条件を必ず確認してください。
A. 多くは録音時の遅れ(レイテンシー)が原因です。まず有線イヤホンで伴奏を聞きながら録ると、無線より遅れが少なくズレにくくなります。それでもズレる場合は、録った歌のトラックを少しだけ前後に動かして、手拍子や歌い出しの位置を伴奏に合わせてください。無料アプリでもトラックをドラッグして位置を直せるものが多いです。
STAR ROUTE MUSIC AGENCY
「0円で一曲録れた。でも、この声をもっと良くするには?」。そう思い始めたら、それは前に進みたいというサインです。スタールートは、録音のちょっとしたコツから、歌ってみたを活動につなげていく道筋まで、全国どこからでもオンラインで一緒に考えます。まずは気軽に、無料のLINE相談から。急かしません。あなたのペースで大丈夫です。