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楽曲制作2026.08.11

コード進行の作り方|王道パターンから自分の曲を作る手順とコツ

「作曲したいけど、コード進行がわからない」——ここでつまずく人はとても多いです。でも安心してください。コード進行は、まず「王道パターン」を真似るところから始めれば、音楽理論を知らなくても気持ちのいい曲の土台が作れます。名曲の多くも、同じ定番進行を使っています。この記事では、まず覚えたい王道進行、使える7つの和音(ダイアトニックコード)、進行を作る3ステップ、雰囲気別の選び方、メロディとの順番、そしてマンネリを抜ける工夫まで、理論は最小限で、1曲分の進行が作れるようになる手順をまとめました。

コード進行とは(曲の土台)

コード(和音)とは、複数の音を同時に鳴らした「響き」のこと。そのコードを時間の流れにそって並べたものがコード進行です。曲でいえば、メロディや歌詞を支える土台にあたります。同じメロディでも、下に敷くコード進行が変われば、明るくも切なくも聴こえる。それくらい、進行は曲の印象を左右します。

難しく感じるかもしれませんが、実はヒット曲の多くは、限られた定番の進行を使い回しているのが現実です。つまり、ゼロから難解な理論を組む必要はありません。まずは定番を真似て、そこに自分のメロディと歌詞をのせる——これが、いちばん確実で早い作曲の入口です。作曲全体の流れは作曲のやり方にまとめています。

この記事の結論コード進行は「王道パターン」を真似ることから。理論を知らなくても、定番進行に自分のメロディをのせれば曲になる。作る手順は、キーを決める→ダイアトニックの中から選ぶ→王道を土台に並べる。マンネリは代理コード・転調・分数コードで抜ける。まず1曲、真似て作ってみるのが最短。

まず覚える「王道進行」4つ

コード進行の勉強を全部やる必要はありません。まずは、この4つの王道進行を覚えるだけで、たいていの曲が作れます。キーC(ハ長調)での例で示します。

名前進行(キーC)雰囲気
王道進行F → G → Em → AmJ-POPの定番。切なく盛り上がる
カノン進行C → G → Am → Em → F → C → F → G王道の美しさ。安定感と感動
小室進行Am → F → G → C疾走感・エモさ。サビ映え
4536進行F → G → Em → Am(=王道の別名)使いやすく万能

まずは、この進行を楽器やアプリで実際に鳴らしてみるのがいちばんです。「あ、この響き、あの曲だ」と気づくはずです。気に入った進行を1つ、まるごと真似て、その上でメロディを口ずさんでみましょう。それだけで、もう作曲は始まっています。コード進行そのものに著作権は認められにくく、王道進行は誰でも自由に使えます。

使える7つの和音(ダイアトニック)

王道進行に慣れたら、次は「そのキーで使える7つの和音」=ダイアトニックコードを知っておくと、自分で進行を組めるようになります。キーCなら、次の7つが基本の和音です。

度数コード(キーC)性格
C安定・帰ってくる場所
ⅡmDmやや切ない・つなぎ
ⅢmEm物憂げ・大人っぽい
F明るく広がる・始まり向き
G緊張・次へ進みたくなる
ⅥmAm切ない・エモい主役級
Ⅶm(♭5)Bm(♭5)不安定・使いどころ限定

この7つの中から選んで並べれば、その多くが自然な進行になります。とくにC・F・G・Amの4つは使用頻度が高く、この4つだけでも無数の曲が作れます。「安定(C)から始めて、緊張(G)を作り、また安定(C)に帰る」——この行って帰る感覚が、進行づくりの芯です。キーが変われば同じ度数で別のコードになるだけなので、まずキーCで感覚をつかみましょう。

コード進行を作る3ステップ

実際に自分で進行を作る手順は、シンプルに3ステップです。

  • STEP1 キーを決める:歌いやすい高さで。迷ったらキーC(またはギターならG)から。
  • STEP2 王道進行を土台に置く:前章の4つから1つ選び、そのまま鳴らす。
  • STEP3 一部を入れ替えて自分色に:気になる箇所を、ダイアトニックの別のコードに差し替えてみる。

いきなり全部オリジナルにしようとせず、「王道9割+自分1割」くらいから始めるのがコツ。1か所変えるだけで、既視感のある進行が、あなたの曲の顔になります。Aメロ・Bメロ・サビでコードの動きの「濃さ」を変えると、曲に起伏が出ます。サビはいちばん映える進行(小室進行など)を、と決めておくと設計がラクです。サビの作り方はサビの作り方を参考に。

雰囲気別・進行の選び方

「こういう雰囲気の曲にしたい」から進行を選ぶ方法もあります。出したい空気から逆算すると、迷いません。

出したい雰囲気おすすめの入口
明るく前向きC・F・G中心(Ⅰ・Ⅳ・Ⅴ)
切ない・エモいAmから始める・王道進行
疾走感・青春小室進行(Am→F→G→C)
感動・壮大カノン進行
おしゃれ・大人Ⅶ・Ⅱm・分数コードを混ぜる

迷ったら、まず「明るい=Cから始める」「切ない=Amから始める」の2択で考えると分かりやすいです。始まりのコードが、その曲の第一印象を決めます。作りたい曲に近いリファレンス曲のコードを調べて真似るのも、上達の近道です。

メロディが先か、コードが先か

「コードとメロディ、どっちを先に作る?」——これはよくある疑問ですが、どちらでもOKです。それぞれに向き・不向きがあります。

  • コード先行:王道進行を鳴らし、その上でメロディを口ずさむ。雰囲気が安定し、初心者に作りやすい。
  • メロディ先行:先に浮かんだメロディに、後からコードを付ける。歌いやすく自然な曲になりやすい。

はじめはコード先行がおすすめです。土台があると、その上で自由に歌えるからです。慣れてきたら、鼻歌からメロディ先行にも挑戦してみましょう。メロディが浮かばないときはメロディが思いつかないときの対処法が役立ちます。どちらの作り方も、行き来できるようになると引き出しが一気に増えます。

マンネリを抜ける3つの工夫

王道進行に慣れると、今度は「同じような曲ばかりになる」という壁にぶつかります。抜け出すための、代表的な3つの工夫を紹介します。まずは1か所だけ試すのがコツです。

  • ①代理コード:あるコードを、似た役割の別コードに置き換える(例:C→Am、F→Dm)。同じ流れでも表情が変わります。
  • ②転調:曲の途中でキーを変える。最後のサビだけキーを上げると、盛り上がりが増します。転調の使い方はオリジナル曲の作り方でも触れています。
  • ③分数コード(オンコード):コードはそのままに、ベース音だけ変える(例:C/E)。滑らかで、おしゃれな流れが生まれます。

いきなり全部を使いこなす必要はありません。気に入った1つを、1か所だけ試す。それだけで、いつもの進行が新鮮に響きます。編曲で曲の構成を組み替える発想は曲の構成とアレンジも参考に。少しずつ引き出しを増やしていきましょう。

スマホ・DAWで試す

コード進行は、頭で考えるより鳴らして耳で確かめるのがいちばんです。今は、無料のスマホアプリやDAW(作曲ソフト)で、コードを打ち込んですぐ聴けます。

  • コードを並べて再生:打ち込んだ進行をループ再生し、その上で歌ってみる。
  • テンポや音色を変える:同じ進行でも、速さや楽器で印象が激変します。
  • 気に入ったら保存:良い進行はメモや保存で貯めておくと、次の曲の素材になります。

楽器が弾けなくても、打ち込みなら誰でも進行を試せます。宅録・DTMの始め方は宅録のやり方にまとめています。まずは王道進行を一つ打ち込んで、ループさせながら鼻歌をのせてみてください。そこから、あなたの曲が生まれます。

やりがちな5つの失敗

  • ①最初から理論を全部学ぼうとする——挫折のもと。まず王道を真似るのが先です。
  • ②難しいコードを使いたがる——C・F・G・Amだけで名曲は作れます。基本で十分。
  • ③鳴らさずに紙の上だけで考える——耳で確かめないと良し悪しは分かりません。
  • ④全部オリジナルにしようとする——王道9割+自分1割から。少しずつ色を出す。
  • ⑤1曲で完璧を目指す——数を作るほど上達します。まず1曲、雑でも完成を。

どれも、知っていれば避けられます。とくに大事なのは「真似から始める」こと。真似は、最も効率のいい練習です。

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走り出す前のチェックリスト

  • 王道進行を1つ、そのまま鳴らしてみたか
  • C・F・G・Amの響きの違いを耳で覚えたか
  • キーを決めて、王道を土台に置いたか
  • 1か所だけ、別のコードに差し替えてみたか
  • その進行の上で、メロディを口ずさんだか
  • スマホやDAWで鳴らして確かめたか
  • 完璧より、まず1曲の完成を優先しているか

全部そろわなくても大丈夫。まずは王道進行を一つ鳴らして、鼻歌をのせるところから。真似た進行が、あなたの最初の一曲の土台になります。

よくある質問

Q. 音楽理論が分からなくてもコード進行は作れますか?

A. 作れます。まずは『王道進行』と呼ばれる定番パターンをそのまま使えば、理論を知らなくても気持ちのいい進行が作れます。名曲の多くも、同じ王道進行を土台にしています。理論は、作りながら少しずつ『なぜ良いのか』を後から知っていけば十分です。まずは真似から始めましょう。

Q. コードとメロディ、どちらから作ればいいですか?

A. どちらでも構いません。コードから作ると曲の雰囲気が安定し、メロディから作ると歌いやすい曲になりやすいです。初心者は、まず王道のコード進行を鳴らし、その上で口ずさむようにメロディをのせる『コード先行』が作りやすくおすすめです。慣れたら両方を行き来しましょう。

Q. 同じような進行ばかりになってしまいます。

A. よくある悩みです。抜け出すコツは、王道進行の一部を別のコードに置き換える(代理コード)、途中でキーを変える(転調)、ベース音だけ変える(分数コード)など。まずは1か所だけ変えてみると、同じ進行でも表情が大きく変わります。少しずつ引き出しを増やしていきましょう。

Q. コード進行に著作権はありますか?

A. 一般に、コード進行そのものに著作権は認められにくいとされています。王道進行は多くの曲で共通して使われており、真似ても問題になりにくいです。ただしメロディや歌詞は著作物なので、既存曲をそのまま使うのは避け、進行を土台に自分のメロディ・歌詞をのせましょう。

※ 本記事は情報提供を目的としたものです。使用する楽曲・素材の権利は各自でご確認ください。最新の内容・料金・キャンペーン等は無料相談時にご案内します。スタールートは全国どこからでもオンラインでご相談いただけます。

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