HOMECOLUMN / 楽曲制作

楽曲制作2026.01.30

オリジナル曲の作り方 完全ガイド|初めての1曲から配信まで

「自分の曲を作ってみたい」。その気持ちを持った人のほとんどが、実は同じ場所でつまずきます。作り方が分からないのではなく、作り終わり方が分からないのです。このページは、初めての1曲を「途中でやめずに完成させ、外に出し、配信して次につなげる」までを、一本で追える決定版としてまとめました。楽器が弾けなくても、専門知識がなくても、順番どおりに進めれば大丈夫です。深掘りしたい項目は各セクションから専門記事へ飛べるようにしてあるので、まずは全体の地図としてお使いください。

最初の1曲は「上手さ」より「完成」を狙う

先に、いちばん大事なことを言います。初めての曲は、名曲を目指さないでください。狙うのは「最後まで作りきる」の一点だけです。理由はシンプルで、途中でやめた100個のアイデアより、下手でも完成した1曲のほうが、あなたを何倍も成長させるからです。完成品が1つあると、そこから直すべき点が具体的に見えます。頭の中のアイデアは、直しようがありません。

曲作りが続かない人は、才能がないわけではありません。Aメロで悩み、サビで悩み、編曲で悩み、いつのまにか別の新しいアイデアに浮気する——この繰り返しで手元に完成品が残らないだけです。だからこのガイドでは、悩む余地をわざと減らし、最短で1曲を通してから徐々に質を上げる順番を用意しました。

このガイドの結論初めての曲は「サビになる短いフレーズ → ワンコーラス → 伴奏 → 歌詞 → 録音 → 整える → 配信」の順で進める。フルサイズや高音質を最初から狙わず、まず1分半を完成させて世に出す。その1曲が、次の10曲を作る土台になる。

もう一つ知っておいてほしいのは、いま曲作りのハードルは過去いちばん下がっているということです。スマホの録音アプリ、コードを自動で鳴らすツール、そしてSunoやUdioのようなAI作曲サービス。これらの使いどころは後半でしっかり扱います。ネット発でリスナーを広げたtuki.やimaseのように、自宅の机ひとつから世界へ出せる時代です。まずは頭の中にあるメロディを、外に出すところから始めましょう。

全体像:作曲から配信までの7フェーズ

細部に入る前に、地図を頭に入れておきましょう。オリジナル曲は、次の7つのフェーズをこの順に進めれば必ず完成します。どこで詰まっているのかを、まずここで見つけてください。

フェーズやること完成の合図目安時間
1. ネタ集め鼻歌・言葉・コードのタネを貯めるサビ候補が1つある日常のスキマ
2. 構成サビ→A→Bのワンコーラスを組む1分半が通して歌える2〜5時間
3. 伴奏コード進行と最低限のバッキング歌に伴奏が付く2〜4時間
4. 作詞仮歌詞→本歌詞に磨く言いたい事が一行で言える2〜6時間
5. 録音歌と楽器を録る(宅録/DTM)通しで1テイク録れた2〜5時間
6. 整音ミックス・マスタリング他曲と並べて聴ける音量感1〜4時間
7. 発表SNS投稿・サブスク配信URLが手元にある1〜2時間+審査

大切なのは、各フェーズで完璧を目指さず、次に進むことです。作詞で3日悩むより、仮の言葉のまま録音まで進めて全体を見たほうが、結局いい歌詞にたどり着けます。この記事は以降、このフェーズ順に一つずつ掘り下げます。楽器がまったく弾けないという人も、フェーズ3以降の選択肢は用意してあるので安心してください。演奏スキルがなくても音楽活動を進める方法は、後半のスマホ制作の項でも触れます。

STEP1. どこから作るかを決める(3つの入口)

作曲には決まった正解の順番がありません。だからこそ、最初に「自分はどこから作る人か」を決めておくと迷いません。大きく3つの入口があります。自分の得意な入口を一つ選んで、そこから始めてください。

入口A:メロディから(鼻歌タイプ)

歩いているときや風呂で、勝手にメロディが浮かぶ人はこのタイプ。浮かんだ瞬間にスマホのボイスメモで録音するのが鉄則です。「後で覚えているだろう」は、まず消えます。1日1個、鼻歌をストックしていくだけで、サビの候補が貯まっていきます。この鼻歌の断片こそ、あなたの曲の心臓になります。

入口B:歌詞から(言葉タイプ)

伝えたい言葉や情景が先にある人は、歌詞から書き始めても構いません。書いた言葉の抑揚に合わせて、あとから音を乗せます。言葉が出てこない人は、作詞のやり方で、書けないときのほぐし方をまとめています。伝えたい一言を先に決めておくと、そこから言葉が枝分かれしていきます。

入口C:コードから(伴奏タイプ)

楽器やDTMを触れる人は、コード進行を先に置いて、その上でメロディを探す方法が安定します。定番の進行を1つ借りるだけで曲の骨組みができます。メロディの作り方そのものは作曲のやり方で型を紹介しています。

POINT3つの入口に優劣はない。続けやすいものを選ぶのが正解。迷ったら、いちばんハードルの低い「入口A:鼻歌」から。1曲ごとに入口を変えてみると、引き出しが増える。

入口を決めたら、あわせて「この曲でどんな気持ちを届けたいか」を一行だけ決めておきましょう。ジャンルではなく感情です。たとえば「夜、一人で頑張る人の隣にいる曲」。この一文が、選曲も歌詞もアレンジもぶれさせない軸になります。自分の色がまだ見えない人は自分らしい音楽が分からないときを読むと、軸の見つけ方のヒントになります。

STEP2. ワンコーラスだけ先に組む

入口が決まったら、次はいきなりフルサイズを作らないこと。「Aメロ→Bメロ→サビ」のワンコーラス、時間にして1分半ほどだけを先に完成させます。ここが最大の関門であり、ここを越えれば残りは複製と展開で作れます。多くの人が「フル4分」を一気に作ろうとして、2番の途中で力尽きます。まずは1分半だけに集中してください。

組む順番のおすすめはサビが先です。曲の中でいちばん耳に残る場所を最初に決めると、そこに向かってAメロ・Bメロを設計できます。今はショート動画でサビの15秒から曲が広がる時代なので、「サビの頭が強いか」は特に大事にしてください。冒頭の一音、一言で振り向かせられるか。詳しくはリールで音楽を伸ばすで、最初の3秒とループ設計を解説しています。

POINTサビ→Aメロ→Bメロの順に組むと、着地点が決まっているので迷いにくい。この段階では音質や演奏の上手さは無視。メロディと構成が通っていればOK。2番は1番の複製から始めて微調整するだけ。

ワンコーラス完成チェックリスト

  • サビの頭のメロディが決まっている/口ずさめる、最初の4小節が耳に残る。
  • AメロからサビまでがつながってBメロで盛り上がる/段差ができ、サビで解放される感覚がある。
  • 通して口で歌える/伴奏なしでも、頭からサビ終わりまで止まらず歌える。
  • 1分半に収まっている/長すぎたら、繰り返しや冗長な部分を削る。

4つすべてに◯が付けば、そのワンコーラスは「完成」扱いにして次へ進みます。ここで90点を目指さないこと。60点でいいので通してしまうのが、最後までたどり着くコツです。楽器が弾けない場合も心配いりません。スマホアプリでドラムとコードのループを鳴らし、その上で歌えばワンコーラスは形になります。

STEP3. コードと伴奏で骨組みを立てる

メロディができたら、下に敷く伴奏(コード)を付けます。ここで初めて、鼻歌が「曲」らしくなります。難しく考える必要はありません。ヒット曲の多くは、ごく少数の定番進行の組み合わせでできています。まずは定番を1つ借りて、その上に自分のメロディを乗せるだけで十分です。

定番進行コード(キーC)雰囲気合う曲調
王道進行(4536)F → G → Em → Am切なく前向きJ-POP全般・応援歌
カノン進行C → G → Am → Em → F → C → F → G壮大・感動的バラード・卒業ソング
小室進行Am → F → G → C疾走感・エモいロック・アップテンポ
丸サ進行(Just the Two of Us系)FM7 → E7 → Am7 → Gm7 → C7都会的・おしゃれシティポップ・R&B

まずはこの中から1つ選んで、ループさせながらメロディを歌ってみてください。しっくり来なければ別の進行に差し替える。これだけで骨組みは立ちます。コードそのものが分からない人は、コードを自動で鳴らしてくれるアプリを使えば、押さえ方を覚えなくても大丈夫です。本格的にパソコンで組みたくなったらDTMの始め方で機材とソフト(DAW)の選び方を確認してください。無料のソフトから始める選択肢もあります。

スマホだけでどこまでできるのか気になる人も多いはずです。結論から言うと、伴奏づくりから簡単なミックスまで、スマホ一台でかなりのところまで到達できます。楽器が弾けなくても、この段階までは十分たどり着けます。

STEP4. 歌詞をのせて、意味を通す

メロディと伴奏の器ができたら、言葉を流し込みます。ここで多いのが「いい言葉を書こうとして手が止まる」パターン。最初は仮の言葉(仮歌詞)でいいので、まずメロディに音数を合わせて埋めてしまうのが先決です。母音の響きだけ先に決めて、意味は後から入れる、という手順でも構いません。

埋めたら、一度通して歌ってみて、気持ち悪い言葉だけを直していきます。歌詞は机の上で完成させるものではなく、歌いながら削って磨くものです。「この曲で結局なにを言いたいのか」を一行で決めておくと、言葉がぶれません。聴き手の心に残る書き方は心に刺さる歌詞の書き方にまとめました。

作詞でつまずかない3つの原則①一曲で一つのことだけ言う(テーマを広げない)②主語を「私」に固定して具体的な情景で語る③サビは短く、日常語で。難しい言葉より、口に出したときの気持ちよさを優先する。

歌詞と曲の世界観がしっくりこないときは、そもそも「自分がどんな音楽をやりたいのか」が定まっていないことが多いです。そんなときは、この曲で伝えたい一言に立ち返ってください。AIに言葉出しを手伝ってもらう手もありますが、あくまで発想の呼び水として使い、最終的な言葉選びは自分でやるのが鉄則です。詳しいAIの活用と権利の話は、後半の専用セクションでまとめて扱います。

STEP5. 録って、かたちにする(宅録・DTM)

ワンコーラスと歌詞、伴奏がそろったら、残りの構成(2番、間奏、ラスサビ)を展開して、通して録音します。ここで初めて「作品」になります。ただし、初めての1曲はフルサイズにこだわらず、ワンコーラスのまま発表しても構いません。SNSでは、むしろ短いほうが届きます。フルは2曲目以降で挑戦すればよいのです。

録音は、自宅で完結できます。歌を自宅で録る手順やコツ、マイク選び、生活音を防ぐノイズ対策までまとめて知りたい人は、宅録のやり方を先に読んでおくと録り直しが減ります。

録音の質を一段上げる小さな工夫

  • 録る前に3回通しで歌っておく/喉が温まり、詰まりが消える。本番テイクの成功率が上がる。
  • 部屋の反響を布で殺す/マイクの後ろにクローゼットや厚手のカーテンを。安価に響きを抑えられる。
  • ワンコーラスずつ録る/通し録りより、区切って録って後でつなぐほうが集中が続く。
  • ハモリは主旋律が固まってから/先に主線を確定させ、後から重ねる。主旋律ができてから重ねると濁らない。

「もっと声を安定させたい」「高音が苦しい」と感じたら、録音技術の前に歌そのものを底上げするのも近道です。ボイトレを基礎から始めるのも一つの手で、歌と録音は両輪で伸ばしていくものです。

STEP6. ミックス・マスタリングで整える

録り終えた素材は、そのままだと音量やバランスがバラバラで「素の状態」です。これを聴きやすく整える工程がミックス、そして最終的な音圧・音量をそろえるのがマスタリングです。初めての1曲では、深く踏み込まず「他の曲と並べて聴いたとき、極端に小さく感じない」ところまで整えれば十分合格です。

用語や全体像がつかめない人は、まずミックス・マスタリングとはで基礎を押さえてください。配信では音量の基準(ラウドネス)が決まっており、これを外すと自動で音量を下げられてしまいます。目安は配信のラウドネス基準とマスタリングの目安で解説しています。

初回はここまでで十分①各パートの音量をそろえる ②ボーカルが埋もれず一番前に出ている ③全体の音量を配信基準(-14 LUFS前後)に近づける。この3点ができていれば、初めての曲としては合格ライン。凝った処理は次の曲で。

時間がない、あるいはどうしても難しいと感じたら、仕上げだけAIに任せる選択肢もあります。頼れる場面と頼りすぎてはいけない場面を見極めて使いましょう。最終的に人の耳で仕上げたくなったら、外注やスタジオ録音も選べます。まずはこの一曲を「聴ける音」にして外に出すことを優先してください。

AI作曲(Suno・Udio)の正しい使いどころ

ここ1〜2年で、曲作りの景色を大きく変えたのがAI作曲です。SunoやUdioは、簡単な指示文(プロンプト)と歌詞を入れるだけで、伴奏付きの楽曲を数十秒で生成します。「作曲は無理」とあきらめていた人にとって、これは大きな追い風です。ただし、使い方を間違えると「AIが作った、自分ではない曲」になってしまいます。相棒として上手に組み込む線引きが要ります。

AIが得意なこと・任せていい場面

アレンジの叩き台づくり、コード進行の候補出し、間奏やアウトロのアイデア、コーラスの重ね方のヒント——このあたりはAIが得意です。詰まったときに「別パターンを一瞬で10個見せてくれる相談相手」として使うと、制作が一気に前に進みます。Sunoの具体的な操作と作品への活かし方はSuno(AI作曲)の使い方と作品への活かし方にまとめました。SunoとUdioの違いや選び方はAI作曲ツールの比較と選び方2026で比較しています。

AIに丸投げしてはいけないこと

一方で、「何を伝えたいか」「どんな感情の曲か」という核は、あなたが決めるべき部分です。ここまで生成に委ねると、聴き手の心には残りません。おすすめは、歌詞とサビのメロディだけは自分で作り、伴奏やアレンジの発想でAIを使う折衷案です。AIを使っても「自分の作品」と胸を張れるかどうかは、核を自分で握っているかで決まります。

AI活用の黄金比核(テーマ・サビ・伝えたい言葉)は自分/素材と選択肢出しはAI/最終判断は自分。生成した音をそのまま出すのではなく、取捨選択し、直し、自分の意味を上書きする。これが2026年の現実的な使い方。

制作面でAIをどう取り入れるか、全体像から押さえたい人は、まずAI作曲の使い方と注意点から読むのがおすすめです。AIはジャケット作成や日々のSNS発信の効率化にも使えますが、いずれも「核は自分、素材はAI」という原則は変わりません。

AIと権利:声・カバー・著作権の境界線

AIが便利になったぶん、2026年は「どこまでがOKで、どこからがアウトか」を知っておくことが、以前より大事になりました。知らずに踏み越えると、あなた自身が守られなくなります。ここは薄く流さず、しっかり押さえておきましょう。

自作曲の権利は、まずあなたに残る

自分で歌詞とメロディを作ったオリジナル曲なら、著作権はあなたにあります。SNSでもサブスクでも自由に発表できますし、収益も受け取れます。まず、自分の曲を守る基本は自作曲の著作権はどう守る?で確認してください。配信で誰にどうお金が入るのか(原盤権の仕組み)を知っておくと、損をしない立ち回りができます。

AIカバー・声の権利は慎重に

他人の声を学習させて歌わせる「AIカバー」は、便利な反面、声や肖像の権利という繊細な領域に触れます。面白半分で公開すると、権利侵害になる場合があります。越えてはいけない一線はAIカバーと声の権利|2026年に知っておくべき境界線で詳しく解説しました。作る前に必ず目を通してください。

既存曲のカバーを出すとき

オリジナルではなく、既存曲をカバーして配信したい場合は、JASRAC等への許諾や手続きが必要です。オリジナルとは扱いが違う点だけ覚えておきましょう。カバー配信は手順と費用、許諾先が変わるので、出す前に一度調べておくと安心です。

STEP7. サブスク配信して、外に出す

音源が仕上がったら、いよいよ発表です。ここまで来て「誰にも聴かせずに閉じてしまう」のが、いちばんもったいない。まずはSNSに1本上げること。そして、SpotifyやApple Musicといったサブスクに置くことで、あなたの曲は「作品」として世界に並びます。

個人でも、ディストリビューション(配信代行)サービスに登録すれば、主要サブスクに一括で出せます。全体の流れと費用は自分の曲をサブスク配信する方法にまとめました。どの配信代行を使うか迷ったら音楽ディストリビューション比較で、TuneCoreやDistroKidなど代表的なサービスを見比べて選べます。SpotifyやApple Musicなど、出したいプラットフォームに合わせて登録しましょう。

配信前に用意するもの内容ヒント
音源(マスター音源)WAV等の高音質ファイルラウドネス基準に近づけておく
ジャケット画像3000×3000px程度の正方形サムネで止まる一枚を用意
曲情報曲名・アーティスト名・作詞作曲者表記ゆれをなくす
リリース日配信開始日(審査に日数)2〜3週間の余裕を持つ

配信は「出して終わり」ではありません。リリース日を決めて、その前後でSNS発信を仕込むと届き方がまるで変わります。準備の型はリリーススケジュールの立て方に。出したのに伸びないと感じたら、リリース設計そのものを見直すサインです。見つけてもらう入口づくりは、ショート動画が今もっとも効きます。

かかるお金と、そろえる機材の目安

「お金がないと無理」と思われがちですが、オリジナル曲づくりのスタートは驚くほど安く済みます。段階ごとの目安をまとめます。最初から全部そろえる必要はありません。

段階必要なもの目安の費用
まず作ってみるスマホ・無料アプリ・イヤホン0円
宅録を始めるUSBマイク or オーディオIF+マイク1〜3万円
DTMを本格化DAW(無料〜)・MIDIキーボード0〜5万円
AI作曲を活用Suno等のサブスク(任意)月額数百〜数千円
サブスク配信配信代行の年額数千円/年〜
本格的に外注編曲・ミックス・レコーディング1曲ごと

ポイントは、最初から大きく投資しないこと。まずは0円の範囲で1曲を完成させ、手応えが出てから、必要なところにだけお金を使えば十分です。機材は「いま詰まっている工程」から順に買うと失敗しません。音楽活動全体でかかるお金の全体像は音楽活動にかかるお金で俯瞰できます。予算が厳しくても、工夫しだいで活動は続けられます。

ミニ事例:3人がどう1曲を完成させたか

抽象的な手順だけだと動きにくいので、タイプの違う3人が、実際にどう最初の1曲までたどり着いたかを紹介します(いずれも典型例をもとにした架空のケースです)。

ケース1:楽器ゼロの会社員・ハルカさん(29)

楽器経験ゼロ。通勤中に浮かぶ鼻歌をボイスメモに貯め、そのうち一番いい断片をサビに採用。スマホアプリで王道進行を鳴らして歌を乗せ、仮歌詞のまま宅録。ミックスは自動で整えるアプリに任せ、着手から11日でワンコーラスを配信まで完了。「フルにこだわらず短く出したのが良かった」と本人。ショート動画にすると保存が付き、2曲目の意欲につながった。

ケース2:弾き語り経験あり・リョウさん(22)

ギターは弾けるが、オリジナルは未経験。コード進行(入口C)から作り始め、歌詞づくりで3日止まる。「一曲で一つのことだけ言う」に切り替えたら一気に進んだ。録音は自宅、仕上げのラウドネスだけ調整記事を見ながら整え、3週間で3分半のフル1曲を配信。作詞の壁は多くの人が通る場所で、彼も例外ではなかった。

ケース3:AI活用派・ミオさん(35)

時間がない中で、サビのメロディと歌詞だけ自分で作り、伴奏アレンジの叩き台をSunoで生成。気に入った要素だけ抜き出して自分で組み直し、ボーカルは自宅で録音。週末2回・実質10時間ほどで1曲を完成。「AIに丸投げしたら自分の曲じゃなくなる。核だけは手放さなかった」。この線引きが、聴いた人に届く曲になった理由だった。

3人に共通したこと①最初から完璧を狙わなかった ②途中で誰かに聞かせて完成の責任を作った ③1曲目は短くてもいいから「出しきった」。才能ではなく、この3つが完成を分けた。

途中で止まらないための考え方と伴走

ここまで読んで「やることが多い」と感じたと思います。その感覚は正しいです。作る、書く、録る、整える、出す、を全部一人でやるのは大変で、多くの人がどこかで燃え尽きます。だからこそ、止まらないための考え方を最後に共有します。

  • 締め切りを自分に課す/「今週末までにワンコーラス」のように期限を切る。完璧主義は、期限がある方が発動しにくい。
  • 1曲に全部を詰めない/今回できなかった挑戦は「次の曲でやる」に回す。1曲で名作を狙うと、永遠に終わらない。
  • 途中経過を人に聞かせる/半分できた時点で誰かに聞いてもらうと、完成させる責任感が生まれる。相談できる相手がいると、この力が段違いに働く。

この3つ目が、実はいちばん効きます。一人だと「まだ人に聞かせるレベルじゃない」と抱え込みがちですが、その状態こそ完成が遠のく入口です。曲を出すところまで一緒に伴走してくれる存在がいると、完成率は大きく上がります。伴走者の意味を掘り下げた音楽活動に伴走者は必要?も、あわせて読んでみてください。

ここで、スタールートの関わり方を正直にお伝えします。私たちは、多くのオーディションのように書類や音源だけを見て一方的に合否を決めることをしません。まず必ずオンラインで面談(Zoom)をして、あなたが何を作りたいのか、今どこで止まっているのか、どんな思いで音楽をやっているのかを直接聞きます。「選ぶより、まず話す」。曲の良し悪しを採点する前に、その曲を作りたい理由から一緒に見ていく——それが、途中で止まらずに1曲を完成させる、いちばん確かな方法だと考えているからです。相談は何度でも無料で、無理な勧誘はしません。まだ何も作れていなくても、一度離れて再スタートしたい人でも、まったく問題ありません。

よくある質問

Q. 楽器が弾けなくてもオリジナル曲は作れますか?

A. 作れます。スマホの作曲アプリや、コードを自動で鳴らしてくれるツール、SunoのようなAI作曲サービスを使えば、楽器の演奏スキルがなくてもメロディと歌詞から1曲にまとめられます。まずは鼻歌をボイスメモに録音するところから始めれば十分です。実際、弾き語りもDTMもゼロから始めて配信までたどり着く人はたくさんいます。

Q. 1曲作るのにどれくらい時間がかかりますか?

A. 初めての1曲なら、作り込みすぎなければ数日から2週間ほどが目安です。ワンコーラス(1分半程度)だけを先に完成させると、途中で止まりにくくなります。慣れてくると平日の夜だけで2〜3週間に1曲というペースも現実的です。完璧を狙うより、まず最後まで通すことを優先してください。

Q. 作った曲は発表していいですか?権利はどうなりますか?

A. 自分で歌詞・メロディを作ったオリジナル曲なら、著作権はあなたにあり、SNSやサブスクで自由に発表できます。既存曲のメロディや歌詞を使うカバーの場合はJASRAC等への許諾や手続きが必要なので、オリジナルとカバーで扱いが違う点を覚えておきましょう。配信で得られる収益の一部は原盤権として自分に残せます。

Q. AI作曲(Sunoなど)で作った曲は自分の作品と言えますか?

A. どこまで自分の意思で選び、直したかによります。歌詞やメロディの核を自分で決め、AIの出力を素材として取捨選択・編集していれば、十分あなたの作品と言えます。丸ごと生成してそのまま出すより、AIを相棒として使い、最後に自分の意味を乗せる線引きを持つことが大切です。声の権利など2026年時点で注意すべき境界線もあります。

Q. できた曲はどうやって配信すればいいですか?

A. 個人でも、ディストリビューション(配信代行)サービスに登録すれば、SpotifyやApple Musicなど主要サブスクに一括で出せます。費用は年額数千円程度から。音源とジャケット画像、曲情報を用意して申請し、審査を経て配信開始となります。リリース日を決めて、その前後でSNS発信を仕込んでおくと届きやすくなります。

Q. メロディも歌詞も何も浮かびません。どうすればいいですか?

A. ゼロから生み出そうとせず、好きな曲を1曲決めて、その構成やコード進行を借りるところから始めてください。定番のコード進行に鼻歌を乗せるだけでも骨組みはできます。伝えたい一言を先に決めてから言葉を広げる、写真や情景から書く、といった発想のほぐし方もあります。手が止まるのは才能ではなく順番の問題です。

Q. 作った曲が良いか悪いか、自分で判断できません。

A. 最初のうちは自己判断が難しくて当然です。まず外に出して反応を見る、信頼できる相手に途中で聞いてもらう、の二つが効きます。プロに聞かせるのが怖ければ、目的や方向性を一度話してみて、そのうえで意見をもらうと精度が上がります。スタールートは書類や音源だけで一方的に判断せず、必ずオンライン面談で目的を聞いてから一緒に方向を決めます。

Q. 1曲だけでは意味がないですか?何曲くらい必要ですか?

A. 1曲でも意味は十分あります。名刺代わりになり、SNSで使える素材になり、次を作る土台になります。ただし活動として広げるなら、数か月に1曲のペースで出し続けて作品を積み上げるのが理想です。1曲を完璧にするより、完成→発表→次、のサイクルを回すことが長期的には効きます。

STAR ROUTE MUSIC AGENCY

「1曲、最後まで作りきる」を、まず話すことから。

スタールートは、オリジナル曲がゼロの人でも、歌詞・メロディづくりから配信まで一緒に組み立てられる音楽事務所です。私たちはオーディションのように書類や音源だけで一方的に判断しません。まずオンラインで面談し、あなたが何を作りたいのか、今どこで止まっているのかを直接聞いてから、一緒に方針を決めます。楽曲制作のサポートも、できた曲をどう届けるかまで、全国どこからでもオンラインで伴走します。「作りたいけど途中で止まる」その一言から。相談は何度でも無料、無理な勧誘はしません。未経験も、一度離れて再スタートする人も歓迎です。

※ 本記事は情報提供を目的としたものです。最新の内容・料金・キャンペーン等は無料相談時にご案内します。スタールートは全国どこからでもオンラインでご相談いただけます。

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