Spotifyで曲を再生したとき、ジャケットの代わりに数秒の映像がループしていることがあります。あれがCanvas(キャンバス)です。静止画のジャケットが「一枚の絵」なら、Canvasは「短い動く名刺」。うまく使うと、初めて聴いた人の視線が止まり、あなたの世界観が一瞬で伝わります。この記事では、仕様・設定手順・スマホだけで作るコツを、チェックリストつきで解説します。初めての1本を、今日作れるように。
Canvasは、曲の再生画面で流れる3〜8秒ほどの縦型ループ動画です。音は出ません。映像だけが、曲を聴いている間じゅう繰り返し流れます。長い映像を1回流すのではなく、短い映像を何度もループさせるのが本質です。だから、始まりと終わりが自然につながって見える作りが向いています。
Spotify for Artistsの管理画面から、曲ごとに無料で設定できます。ジャケット写真と同じく、あなたのプロフィールの一部です。まだSpotifyに曲を出していない人は、先にSpotifyに自分の曲を出す方法を済ませてください。管理画面の全体像はSpotify for Artistsの使い方にまとめています。
Canvasを付けると何がいいのか。Spotifyの案内や一般的な傾向として、次の3点が語られています。断定はできませんが、体感でも理にかなっています。
大事なのは、Canvasは再生数を直接押し上げる魔法ではないということ。あくまで、届いた人の心をつかむ補助です。再生数そのものを増やす話はSpotifyの再生数を増やす方法や公式プレイリストに載る方法を合わせて読んでください。
作る前に、仕様を頭に入れておくと失敗しません。目安は次の通りです(最新の正式仕様はSpotify for Artistsの案内を確認してください)。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 長さ | おおよそ3〜8秒 |
| 比率 | 縦型(9:16に近い比率) |
| 音声 | なし(映像のみ) |
| 形式 | 動画(MP4など)/ループ前提 |
| 解像度 | 縦長・高めの解像度で用意 |
| 設定場所 | Spotify for Artists の曲ごとの管理画面 |
縦型なので、ショート動画の素材がそのまま使えることが多いです。ショートの作り方はショート動画の台本の作り方やMVの作り方が参考になります。
高価な機材は要りません。スマホと無料アプリで十分です。手順を、順番に。
| STEP | やること | コツ |
|---|---|---|
| 1 | 曲の雰囲気に合う数秒の縦型動画を撮る | ギターの手元、歩く足元、窓の光など |
| 2 | 3〜8秒に切り、ループしても違和感がないよう調整 | 始点と終点の絵をそろえる |
| 3 | 色味や明るさを、ジャケットと世界観をそろえて整える | 統一感が「らしさ」を作る |
| 4 | 縦型で書き出す | 横向きで撮らない |
撮影のコツは、1つの動きだけに絞ること。情報を詰め込むと、ループしたときにうるさくなります。ゆっくり揺れる光、繰り返す手の動き、規則的に流れる景色——単純な反復が、Canvasには映えます。色や世界観の軸づくりはアーティストの世界観の作り方やイメージカラーの決め方を参考に。
作った動画をSpotifyに登録します。流れはシンプルです。
複数曲に付けられるので、まずは今いちばん聴いてほしい1曲から始めるのがおすすめです。1回のリリースでジャケット・Canvas・プレイリスト提案をセットで準備すると、完成度が上がります。段取りはリリーススケジュールの立て方を。
「何を撮ればいいか分からない」人へ。曲調別に、そのまま使えるアイデアを挙げます。
| 曲の雰囲気 | Canvasのアイデア |
|---|---|
| 静かなバラード | 窓の光の揺れ/カーテン/ゆっくり歩く足元 |
| 弾き語り | ギターを弾く手元/弦のアップ/夜の部屋 |
| アップテンポ | ネオン/車窓の流れ/点滅するライト |
| 切ない曲 | 雨の窓/夕暮れの空/揺れる水面 |
| どの曲にも | ジャケットをゆっくり動かす/歌詞の一節をアニメーション |
実写が難しければ、ジャケットをわずかに動かすだけでもCanvasになります。AIで背景素材を作る手も増えました。使い方と権利の注意はAIでジャケット・アートワークを作る方法やAIでサムネ・画像素材を作るコツと権利を確認してください。
効果を狙って、かえって逆効果になるパターンがあります。避けてください。
文字入れは、曲名や短いフレーズ程度なら問題ないことが多いですが、最新のガイドラインを確認してから設定してください。細かい判断に迷ったら、リリース全体の準備と合わせて無料相談で一緒に確認できます。
宅録でシティポップを作るDさん(仮名・20代)は、ジャケットは静止画だけで曲を出していました。再生はされるものの、保存やシェアがほとんど起きず、「一度聴かれて終わり」の感覚があったそうです。
そこで、新曲に合わせてCanvasを1本だけ作ってもらいました。撮ったのは、夜の街をゆっくり流れる車窓の景色6秒。曲のテンポに合わせて、街灯が規則的に流れていく映像です。凝ったものではありません。
「スマホで撮った車窓を、6秒に切っただけです。でも設定してから、シェアされる回数が明らかに増えて。友だちが『これいい雰囲気』とストーリーに載せてくれたのが嬉しかったです」(Dさん)
数字の因果を断定はできませんが、Canvasを付けた曲は、以前より保存とシェアが増える傾向が見えました。世界観が一目で伝わることの効果です。こうしたリリースごとの見せ方の設計は、楽曲制作やSNS運用代行のサポートでも一緒に組み立てられます。
A. Canvasは3〜8秒ほどの短い縦型ループ動画です。音は再生されず、映像だけが曲の再生に合わせて繰り返し流れます。縦型(9:16に近い比率)で作り、始まりと終わりがつながって見えるループにするのが基本です。長い映像ではなく、短く繰り返す映像である点がポイントです。
A. 作れます。スマホで撮った数秒の縦型動画を、無料アプリで少し整えるだけで十分です。手元やギター、歩く足元、窓の光といった日常の一場面でも成立します。凝った映像より、曲の雰囲気に合った短いループのほうが効果的です。
A. Canvas単体で再生数が必ず増えるわけではありません。ただしSpotifyの案内では、Canvasを付けた曲はシェアや保存などのアクションが起きやすい傾向があるとされています。静止画より視線が止まりやすく、世界観が伝わるため、ファン化の後押しになる補助的な要素と考えるのが現実的です。
A. Spotifyのガイドラインでは、他社のロゴやURL、購入を促す文言などは避けるよう定められています。Spotify内の再生画面に表示されるため、外部への誘導や広告的な表現は不可です。曲名や短いフレーズ程度なら問題ないことが多いですが、最新のガイドラインを確認してから設定してください。
STAR ROUTE MUSIC AGENCY
スタールートは、1回のリリースを「聴かれて終わり」にしないための伴走をしています。Canvasの素材づくりから、ジャケット、プレイリスト提案、リリース初動のSNSまで、全国どこからでもオンラインで一緒に組み立てます。映像やデザインが苦手でも大丈夫。楽曲制作・SNS運用代行・活動の学びを、あなたの段階に合わせて。相談は何度でも無料です。