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権利・お金2025.09.11

カバー・歌ってみたの権利処理と費用|著作権をやさしく解説

「好きな曲を歌ってみたを上げたいけど、著作権って大丈夫なのかな…」。そう思って手が止まっている人は、とても多いです。結論から言うと、正しいやり方を知れば、歌ってみたやカバーは初心者でも安心して投稿できます。この記事は、法律の専門用語をできるだけ使わず、「何がOKで、何がNGか」を表と具体例でやさしく整理しました。読み終える頃には、迷わず1本目を投稿できるはずです。

まず知るべき「2つの権利」だけ覚える

著作権と聞くと難しそうですが、歌ってみたで関係するのは、ざっくり2つの権利だけです。ここだけ押さえれば大丈夫です。

  • ①作品そのものの権利(著作権)/曲のメロディや歌詞に関する権利。「この曲を歌う・演奏する」ときに関係します。多くはJASRACやNexToneという団体が管理しています。
  • ②録音した音の権利(原盤権)/「CDやサブスクで実際に鳴っている、その音源」に関する権利。歌手・レコード会社などが持っています。市販の音源をそのまま使えないのは、この権利があるからです。

この2つは別モノです。多くの人が混同してつまずくので、「歌う権利」と「音源の権利」は別とだけ、まず覚えてください。それぞれの詳しい仕組みはJASRACとNexToneの違い原盤権とは?で解説しています。

POINT覚えるのは2つだけ。「①歌う・演奏する権利(多くはJASRAC等が管理)」と「②録音された音源の権利(原盤権)」。この2つは別物、が全ての土台。

投稿してOK・NGの早見表

細かい理屈より、まず「どれがOKか」を見た方が早いので、代表的なパターンを表にしました。

やりたいことYouTube・TikTok等ひとこと
自分で歌って弾き語り基本OKいちばん安全な形
許可されたカラオケ音源+自分の歌基本OK音源の利用条件を確認
市販CD・サブスク音源をそのまま使うNG原盤権にひっかかる
他人が作った「歌ってみたMIX音源」を無断使用NG作った人の権利あり
包括契約のないサービスに投稿要確認個別手続きが必要な場合も

ざっくり言えば、「自分の歌 + 自分で用意した(または許可された)伴奏」ならOK、「市販の音源そのまま」はNG。この一本の線を引くだけで、大きな失敗はほぼ防げます。

なぜYouTubeやTikTokは歌ってみたOKなの?

「街中で友達がみんな歌ってみたを上げてるのに、本当に大丈夫なの?」という不安、よく分かります。理由はシンプルです。YouTubeやTikTok、ニコニコ動画などの大手サービスは、JASRACやNexToneと「包括契約」を結んでいるからです。

包括契約というのは、サービス側が「うちのユーザーが投稿する分の①歌う権利は、まとめて払っておきますね」という契約のこと。だから、あなたが個別に手続きやお金を用意しなくても、そのサービス上では自分の歌唱でのカバーが投稿できます。ただし、これでカバーされるのは①の権利だけ。②の音源の権利は含まれないので、市販音源はやはりNGのままです。ここが引っかかりポイントです。

いちばんの落とし穴「音源」の話

初心者がいちばんやりがちなミスが、「CDやサブスクの音源を、そのまま伴奏に使ってしまう」ことです。包括契約があっても、これはNG。理由は、先ほどの②原盤権が別に存在するからです。

では、どうやって伴奏を用意すればいいのか。安全な選択肢は次の通りです。

  • 自分で演奏する/ギターやピアノで弾き語りするのが、いちばんシンプルで安全です。宅録の手順は宅録のやり方にまとめています。
  • 利用が許可されたカラオケ・インスト音源を使う/「歌ってみた用に使ってOK」と明記された音源を選びます。利用条件(クレジット表記など)は必ず読みます。
  • 伴奏を作れる人に依頼する/自分で演奏できない場合は、インスト制作を依頼する方法もあります。

録音した歌を聴きやすく仕上げるMIXについてはミックス・マスタリングとは?が参考になります。自分の曲をSNSに載せるときの注意は自分の曲をSNSに載せる正しい方法もどうぞ。

かかる費用の目安を正直に

「著作権の処理にお金がかかるんじゃ…」と身構える人が多いですが、SNSに自分の歌唱で上げる分には、あなたが払う費用は基本ゼロです。お金が発生するのは、別のところです。目安を出します。

やること費用の目安必須?
SNSに自分の歌唱で投稿0円
有償のカラオケ音源を買う数百〜数千円/曲任意
MIX・マスタリングを外注数千〜1万円台/曲任意
マイクなど録音機材0〜2万円任意
サブスクでカバーを配信代行サービスの料金による配信するなら

つまり、まずはスマホと自分の声だけで0円から始められます。慣れてきて、もっと良い音で届けたくなったら、必要なところにだけお金を足していけば十分です。お金の全体像は音楽活動で経費にできるもの一覧もあわせて読むと安心です。

安全に始める5ステップ

ここまでの内容を、初めての人でも迷わない順番にまとめます。スマホだけ、顔出しなしでも進められます。

  1. 投稿先を1つ決める/YouTubeかTikTokなど、包括契約のある大手から。使い分けはどれから始める?を参考に。
  2. 歌う曲を選ぶ/好きで、何度も歌える曲を1曲。
  3. 伴奏を用意する/自分で演奏、または許可されたカラオケ音源。市販音源はNG。
  4. スマホで録って、確認する/完璧じゃなくてOK。まず1本、世に出す経験を優先。
  5. 音源の利用条件を守って投稿/クレジット表記が必要なら概要欄に記載。

投稿するのが怖い、恥ずかしいという気持ちには投稿するのが怖い・恥ずかしいを乗り越える方法で寄り添っています。1本目のハードルは、思っているより低いです。

サブスクでカバーを配信したいとき

「SNSだけでなく、SpotifyやApple Musicにもカバーを出したい」という場合は、SNS投稿とは別の手続きが必要になります。ここは少しだけハードルが上がります。

ポイントは、配信代行サービスの中に「カバー曲の権利処理を代行してくれるプラン」を持つところがあることです。そこを通せば、個人でもカバーをサブスクに出せます。ただし、原曲の管理状況によっては配信できない曲もあるので、事前確認は必須です。手順の全体像はカバー曲を配信する方法にまとめました。カバー動画で伸ばすコツはカバー動画で伸ばすもどうぞ。

SNSのカバーは「自分の歌唱ならOK」、サブスク配信のカバーは「別の権利処理が必要」。この違いを混ぜないことが、安心して続ける鍵です。

ミニ事例:はじめての歌ってみた投稿

仮名の「あおいさん(10代・スマホだけ)」を例にします。彼女は「機材もないし、著作権も怖いし」と半年ためらっていました。そこでやったのは、たった3つ。①好きなバラードを1曲選び、②弾き語りできないのでスマホアプリの許可済みインスト音源を使い、③家で録ってTikTokに顔出しなしで投稿。かかったお金は音源代の数百円だけでした。

最初の投稿の再生は50回ほど。でも「声が好き」というコメントが1つ来たのが嬉しくて、週1本のペースで続けました。3ヶ月で登録者が200人を超え、今は自分のオリジナルにも挑戦中です。彼女が言っていたのは「怖かったのは、著作権そのものより、知らないことだった」という言葉。正しく知れば、怖さの大半は消えます。オリジナルへの一歩はオリジナル曲の作り方で。

よくある質問

Q. 歌ってみたをYouTubeに上げるのは著作権的にOKですか?

A. YouTubeやニコニコ動画など、JASRACやNexToneと包括契約を結んでいるサービスであれば、原曲の歌詞やメロディを自分で歌って投稿すること自体は基本的に問題ありません。ただし、市販のCDやサブスクの音源をそのまま使うのはNGです。伴奏は自分で演奏するか、利用が許可されたカラオケ音源を使う必要があります。詳しくは各サービスの規約と原曲の管理状況を確認してください。

Q. 歌ってみたの投稿にお金はかかりますか?

A. YouTubeやTikTokなど包括契約のあるサービスに自分の歌唱で投稿する場合、あなたが個別にお金を払う必要は基本的にありません。費用が発生するのは、有償のカラオケ音源やMIX作業を外注するとき、または配信サービス(サブスク)でカバーを販売するときです。無料の範囲でも十分に始められます。

Q. CDやサブスクの音源をそのまま使ってもいいですか?

A. 原則としてNGです。市販の音源には「原盤権」という別の権利があり、歌唱の権利処理とは別に許可が必要になるためです。歌ってみたでは、自分で演奏した伴奏や、利用が許可されたインスト・カラオケ音源を使うのが安全です。

Q. カバーをサブスクで配信するにはどうすればいいですか?

A. SNS投稿とは別の手続きが必要です。配信代行サービスの中には、カバー曲の権利処理を代行してくれるプランを持つところがあり、そこを通せば個人でもカバーをサブスクに出せます。原曲の管理状況によっては配信できない曲もあるため、事前に確認が必要です。

STAR ROUTE MUSIC AGENCY

「これって大丈夫?」を、いつでも聞ける場所を。

権利のことは、一人で調べると不安になりがちです。スタールートは、歌ってみたの音源選びから、投稿の設計、いずれオリジナルやサブスク配信へ進むところまで、全国どこからでもオンラインで伴走する音楽事務所です。楽曲制作やSNSの運用まで、あなたのペースに合わせてサポートします。相談は何度でも無料。小さな疑問を、そのまま持ってきてください。

※ 本記事は情報提供を目的とした一般的な解説であり、個別の法的助言ではありません。権利の取り扱いは楽曲やサービスにより異なります。最新の内容・料金・キャンペーン等は無料相談時にご案内します。スタールートは全国どこからでもオンラインでご相談いただけます。

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